貴様!ローディストだな!ローディストに違いあるまいッッ!

で有名な月刊誌『ふぁんろ?ど』を刊行していたラポート株式会社が、潰れてしまいました('A`)
絵が(゜д゜)ウマーくなったら絶対投稿してやる!! とか思ってただけに悲しいです・・・あれだけ異色の雑誌が潰れるって事は、“出版業がウェブの発展によって圧迫されている”というのもあながち嘘では無いのですねえ。って、一時でも出版業に携わった人間が云うようなセリフでは無いと思いますが…。 でも実際携わっている方からしても、(たまたまそういう雑誌だったから、というのもありますが…)情報ソースがウェブってのは問題とは思いましたけどね。

雑誌から情報が発信されるということは無くなり、雑誌は、トピックスとして糸塵め上げられたものを、既に使い古され、擦り切れた情報を数週間遅れで世に発する。。。しかも、今までは雑誌が行っていた “糸塵める”という行為を、ニュースサイトが、ブログが行うようになり、個人々々の情報に、個人々々が群がるという昔では考えられない状況になってしまったわけで。。。

今、出版物に求められるものって、何でしょうね。
情報の速度はウェブに敵わないし、編纂(へんさん)だって全て個人の力で出来てしまう。 残されたのは、インクと紙。

パソコンに携わる職である自分がこういう事を言うのも可笑しいですが、本には、不思議な力があります。創り上げたモノが、永い時間を掛け、印刷され、多数の人の想いが詰まった本が出来上がり、それぞれの想い・望みを載せ、それが書店へと並ぶ。 幾つものタイムラグと、無駄な出費を累ねて出来上がる。
たった1冊の本には、読者からは計り知れない、幾つものドラマがあります。
ぼくは、今でも本を創りたいです。どんな形でもいい、自分の想いが詰まったものを、一つの完成形を一冊の印刷物として創り上げたい。

編集長か誰かに言われた言葉が、今でも自分の中を駆けめぐります。
「編集ってのはな、麻薬みたいなもんよ。 一度覚えると癖になって、『次はもっといいものを!』って考えちまう。 永遠に終わらないループで、やればやるほど自分を傷つけて、悪循環だな。」
かなり尾ヒレが付いているような気もしますが(笑い)、ぼくの中では本当に麻薬となって、今も自分を苦しめ、悩ませています。 辞めなきゃよかった…なんて今まで何十何百と唱えたものです。
そしてそれは、まるで魔法のように、ぼくの人生を違った方向へ進めて、自分でも何処を目指していたか分からなくなるくらいに捻らせています。

塵のような情報を一つ一つを糸で纏めあげて完成させるものが本であるならば、いつか自分の心の中の塵のような想いを一つに纏め上げたいな?、と。 で、また次の塵が積もり上がって、また本が創りたくなる。
ほんとに悪循環だ(苦笑)